Japanese
English
特集 児童期における精神疾患の非定型性―成人期の精神疾患と対比して
児童期双極性障害の特徴
Clinical Characteristics of Child-onset Bipolar Disorder
十一 元三
1
Motomi TOICHI
1
1京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻
1Kyoto University, Graduate School of Medicine, Faculty of Human Health Science, Kyoto, Japan
キーワード:
Bipolar disorder
,
Early onset
,
diagnosis
,
Comorbidity
,
Treatment
Keyword:
Bipolar disorder
,
Early onset
,
diagnosis
,
Comorbidity
,
Treatment
pp.439-443
発行日 2010年5月15日
Published Date 2010/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101624
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はじめに
児童期における双極性障害の存在は歴史的にみても古く,19世紀の英国における5歳女児の躁病エピソード7),Kraepelinの記載にみられる躁うつ病の発症年齢分布(20歳以下が約20%,15歳以下でも3%存在)9)などがあり,米国では1930年代と1950年代に多数例報告1,8)が現れている。この間の報告で,現在知られる児童期双極性障害にみられる特徴的な症候の大半が記載されているといってもよく,最近では双極性障害の約1/4は15歳未満の発症とする報告6)も現れた。
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