書評
―融 道男,岩脇 淳,渡邊昭彦 監訳―カプラン臨床精神医学Q&Aレビュー
小島 卓也
1
1大宮厚生病院
pp.417
発行日 2010年4月15日
Published Date 2010/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101616
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この本は「Kaplan & Sadock's Study Guide and Self-Examination Review in Psychiatry」の改訂第8版を翻訳したものである。カプランの教科書には,大部で詳細な「Comprehensive Textbook of Psychiatry」と,簡略にして使いやすく翻訳もある「カプラン臨床精神医学テキスト」があり広く利用されているが,この本はカプラン精神医学の一連の機能を「知識の整理と活用」という面から補完するものといえる。精神医学を勉強した後に,知識を整理して自由に活用できるような状態に引き上げ,維持していくために工夫された本である。対象者は医学生,精神科医,精神保健の専門家であるが,特に米国医師国家試験(United State Medical Licensing Examination;USMLE)と米国精神科神経内科専門医試験(American Board of Psychiatry and Neurology;ABPN)を準備している人々に役立つように計画されている。したがって,レベルとしてはかなり高い水準となっている。
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