巻頭言
睡眠薬処方のリスクについて
融 道男
1,2
1メンタルクリニックおぎくぼ
2東京医科歯科大学
pp.1040-1041
発行日 2009年11月15日
Published Date 2009/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101516
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精神科以外の医師が睡眠薬を処方することについては以前より問題があったが,精神科医も処方に注意しなければならない時代になった。睡眠薬の副作用によって社会的に危険な問題が起こることが指摘されていた。
古い報告では,若者がトリアゾラムとアルコールを併用して酩酊感を求め依存に陥ったケース2)がある。過量の1~1.5mg/日を飲んでいた。2年経つと,1~2週間の分を1度に服用してしまい,10か所以上の医師から同剤をもらい,アルコール併用によるもうろう状態で住居侵入,窃盗罪で逮捕された。
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