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私のカルテから
行動面の問題を合併した脳室周囲白質軟化症患児への対応に医学的評価が有用であった1症例
A Child Case of Periventricular Leukomalacia with Behavior Problem for whom Medical Assessment was Useful to Care
中山 浩
1
,
江上 千恵
1
Hiroshi NAKAYAMA
1
,
Chie EGAMI
1
1静岡県こども家庭相談センター
1Shizuoka Prefecture Children and Family Welfare Center, Shizuoka, Japan
pp.771-773
発行日 2007年7月15日
Published Date 2007/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101025
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はじめに
2005年4月1日の発達障害者支援法の施行など,近年発達障害に対する認識が高まり,医療機関でも診断を求められる機会が増えている。発達障害の概念には,法と関連する厚生労働省の次官通知では,「てんかん等中枢神経系疾患,脳外傷や脳血管障害の後遺症が上記の障害(注:発達障害の症状)を伴う場合」も発達障害の概念に含まれるとされており,今後中核的な発達障害であるADHDや広汎性発達障害以外の疾患の児童の発達障害に関する診断の機会も増えると思われる。今回は,脳室周囲白質軟化症(periventricular leukomalacia;PVL)と発達障害を合併したと考えられた1症例を経験したので,その診断過程を中心に報告する。
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