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私のカルテから
RisperidoneとFluvoxamineの併用によって著明な発動性の改善を認めた統合失調型パーソナリティ障害の1例
A Case of Schizotypal Personality Disorder Treated with Risperidone and Fluvoxamine
品川 俊一郎
1
,
小野 和哉
1
,
中山 和彦
1
Shunichiro SHINAGAWA
1
,
Kazuya ONO
1
,
Kazuhiko NAKAYAMA
1
1東京慈恵会医科大学精神医学講座
1Department of Psychiatry Jikei University School of Medicine
pp.767-770
発行日 2007年7月15日
Published Date 2007/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405101024
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はじめに
統合失調型パーソナリティ障害(schizotypal personality disorder;SPD)は関係念慮や魔術的思考を特徴とするパーソナリティ障害であり,統合失調症や他の疾患との関連が注目されている。現在まで薬物療法を中心としてさまざまな治療が試みられているが,SPDの治療法は確立されてはいないのが現状である。今回我々はRisperidoneとFluvoxamineを併用したところ,他の薬剤では改善されなかった社会不安に伴うひきこもり状態が著明に改善したSPDの1例を経験したので,若干の考察を加えて報告する。
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