Japanese
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私のカルテから
カタレプシーを伴った進行性核上麻痺の1症例
A Case of Progressive Supranuclear Palsy with Catalepsy
清水 宗夫
1
,
川上 さやか
2
,
稲田 英利子
3
,
田上 和
1
,
山口 直明
1
,
宮坂 佳幸
1
,
川口 才市
1
,
宮島 裕明
4
Muneo SHIMIZU
1
,
Sayaka KAWAKAMI
2
,
Eriko INADA
3
,
Yamato TAGAMI
1
,
Naoaki YAMAGUCHI
1
,
Yoshiyuki MIYASAKA
1
,
Saiichi KAWAGUCHI
1
,
Hiroaki MIYAJIMA
4
1川口会病院
2東京医科大学精神医学教室
3愛知医科大学精神医学教室
4浜松医科大学第一内科学教室
1Kawaguchikai Hospital, Kakegawa, Japan
2Department of Psychiatry, Tokyo Medical University Hospital
3Department of Psychiatry, Aichi Medical University
4First Department of Internal Medicine, Hamamatsu University School of Medicine
pp.773-775
発行日 2005年7月15日
Published Date 2005/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100849
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はじめに
初老期に発症する進行性核上麻痺progressive supranuclear palsy(PSP)はごくまれな疾患といわれていたが,近年精神科,神経内科,老年病科などから時々報告されるようになった。PSPと確定診断できる神経学的徴候が現れる前に,またはその時期とほぼ一致して種々様々な精神症状が出現することはよく知られている。その精神症状の中で亜昏迷状態を来したものも何例か報告されているが,カタレプシーを呈した症例は,筆者らの調査では,天野1)が報告した1例のみである。このたび入院当初の数日間カタレプシーが認められたPSPを経験したので報告する。
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