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短報
統合失調症の学生への復学支援―医療から教育に移行する際の精神科校医の機能
A Case Study of Supporting a Schizophrenic University Student:Some roles of school psychiatrist working at a university
福田 真也
1
Shinya FUKUDA
1
1東海大学保健管理センター
1Health Care Center, Tokai University, Kanagawa, Japan
キーワード:
Schizophrenia
,
Day care
,
School psychiatrist
,
University psychiatry
Keyword:
Schizophrenia
,
Day care
,
School psychiatrist
,
University psychiatry
pp.769-772
発行日 2005年7月15日
Published Date 2005/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100848
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はじめに
大学生の休学率は3%,退学率は2%にも及ぶが5),その理由として精神障害,特に統合失調症によるものは多い。仮に復学できた場合も様々な困難が残り,医療機関での治療だけではなく,大学内でも精神科校医など専門家による個別の援助を要する症例が多いが,支援体制は不十分であり,どのような援助が必要かについての課題も多い4)。今回,筆者が大学保健管理センターの常勤の精神科校医として,精神病院から退院後に復学し卒業まで援助した症例を経験したので,医療から教育への枠組みを作る機能を中心に考察した。なお,当センターは精神科校医が専任(常勤)でおり,内科医である所長(医学部と兼任),大学病院から派遣される非常勤の4名の内科医,専任の保健師,事務職員から構成されている。
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