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私のカルテから
ペロスピロンにより幻覚妄想および抑うつ状態が軽快したパーキンソン病の1症例
A Case of Parkinson's Disease with Hallucinatory-delusional State and Depression improved by Perospirone
助川 鶴平
1
,
柏木 徹
1
,
宮岡 剛
2
,
和氣 玲
2
,
堀口 淳
2
Tsuruhei SUKEGAWA
1
,
Toru KASHIWAGI
1
,
Tsuyoshi MIYAOKA
2
,
Rei WAKE
2
,
Jun HORIGUCHI
2
1独立行政法人国立病院機構鳥取病院
2島根大学医学部精神医学講座
1National Hospital Organization, Tottori Hospital, Tottori, Japan
2Department of Psychiatry, Shimane University School of Medicine
pp.777-778
発行日 2005年7月15日
Published Date 2005/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100850
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- Abstract 文献概要
はじめに
パーキンソン病では,その自然経過において抑うつ状態がみられることが多い2)。また,抗パーキンソン病薬による治療中には幻覚・妄想などの精神症状が現れる場合がある4)。今回,長期にわたり抑うつを伴っていたパーキンソン病患者において,幻覚妄想状態が出現し,新規の抗精神病薬であるペロスピロンを投与したところ,錐体外路症状を悪化させることなく幻覚妄想状態が改善し,さらに長期間継続してみられていた抑うつも改善した症例を経験したので報告する。
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