Japanese
English
私のカルテから
ClomipramineとFluvoxamineの併用投与により強迫症状が改善した1例―薬物動態学的考察
A Case of Obsessive Compulsive Disorder Improved by Combination Treatment with Both Clomipramine and Fluvoxamine
高尾 哲也
1
,
太刀川 弘和
1
,
朝田 隆
1
Tetsuya TAKAO
1
,
Hirokazu TACHIKAWA
1
,
Takashi ASADA
1
1筑波大学臨床医学系精神医学
1Department of Psychiatry, Institute of Clinical Medicine, University of Tsukuba Hospital
pp.1343-1344
発行日 2004年12月15日
Published Date 2004/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100609
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
強迫性障害(OCD)の治療にはセロトニン再取り込み阻害薬(SSRIs)や三環系抗うつ薬(TCA)が有効である3)とされ,これらの単剤投与が一般的であるが,SSRIs,TCA両者の併用についても欧米では著効が得られたという報告がある2,6,8)。今回我々はClomipramine(CMI)とFluvoxamine(FLUV)の併用投与により著効を得たOCDの症例を経験した。わが国で積極的にOCDに対して両者を併用した例の報告はまれであるため,薬物動態学的観点から報告する。
症例
〈症例〉 64歳,男性。農業従事者。
家族・遺伝歴 なし。
病前性格 几帳面,真面目な性格。
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.