Japanese
English
短報
同胞結婚にて,二世代にわたって統合失調症を発症した同胞の1例
A Hereditary Case Report of Schizophrenia Induced by Siblings Parents:Follow study over two generations
今村 文美
1
,
荒木 一方
1
,
美濃部 欣平
1
Tomomi IMAMURA
1
,
Kazunori ARAKI
1
,
Kinpei MINOBE
1
1福井記念病院
1Department of Psychiatry, Fukui Memorial Hospital
キーワード:
Schizophrenia
,
Siblings
,
Inbleeding
,
Anticipation
Keyword:
Schizophrenia
,
Siblings
,
Inbleeding
,
Anticipation
pp.1339-1342
発行日 2004年12月15日
Published Date 2004/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100608
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はじめに
統合失調症が家族性に発症することがあるのは従来から知られており,最近では臨床遺伝学的にも分子遺伝学的にも多くの研究が発表されている。今回,真の同胞結婚にて,これまで統合失調症の遺伝歴がなかった家系に,二世代にわたって統合失調症が発症した症例に関して考察してみた。しかし,近親結婚と統合失調症の関係について記した文献は少なく,現在の統合失調症の遺伝・環境負因で研究発表されていることと,この症例から考えられる仮説,表現発現効果,同胞間の表現型の類似点など,さまざまな文献を参考にしながら若干の考察を記した。(注:各症例の症状をまとめるため,病歴中の症状記述に番号を付した)
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