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私のカルテから
5-MeO-DIPTにより急性再燃を来した覚醒剤精神病の1例
A Case of Methamphetamine Psychosis Exhibiting Flashback Induced by 5-MeO-DIPT
藤田 俊之
1
,
高橋 美佐子
2
,
新井 誠
3
,
安田 一郎
2
,
林 直樹
1,3
,
糸川 昌成
1,3
Toshiyuki FUJITA
1
,
Misako TAKAHASHI
2
,
Makoto ARAI
3
,
Ichiro YASUDA
2
,
Naoki HAYASHI
1,3
,
Masanari ITOKAWA
1,3
1東京都立松沢病院精神科
2東京都健康安全研究センター 医薬品部医薬品研究科
3東京都精神医学総合研究所 統合失調症研究プロジェクト
1Department of Psychiatry, Tokyo Metropolitan Matsuzawa Hospital, Tokyo, Japan
2Department of Medical Pharmacology, Tokyo Metropolitan Institute of Public Health
3Schizophrenia Research Project, Tokyo Institute of Psychiatry
pp.59-61
発行日 2007年1月15日
Published Date 2007/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100376
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はじめに
脱法ドラッグ(現,違法ドラッグ)は,若年者の間に急速に広まっているとされるが,正確な実態は把握されていない。本邦でも,違法ドラッグとされていた5-methoxy-N,N-diisopropyltryptamine(5-MeO-DIPT)の中毒事例や精神症状を呈した症例が報告されている2~4,6)。2005年4月17日に,5-MeO-DIPTも「麻薬及び向精神薬取締法」で麻薬として規制されて以降,東京都内では,中毒例の減少が報告されている1)。覚醒剤と偽って販売された5-MeO-DIPTを服用して急性再燃を来した覚醒剤精神病の症例を経験したので報告する。
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