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特集 新医師臨床研修制度に基づく精神科ローテート研修の評価
精神科卒後研修―講座担当者の立場から
Postgraduate Psychiatric Training in University Hospitals
平安 良雄
1,2
,
佐藤 玲子
1
,
上原 久美
1
,
塩崎 一昌
2
,
河西 千秋
2
,
小田原 俊成
3
Yoshio HIRAYASU
1,2
,
Ryoko SATO
1
,
Kumi UEHARA
1
,
Kazumasa SHIOZAKI
2
,
Chiaki KAWANISHI
2
,
Toshinari ODAWARA
3
1横浜市立大学大学院医学研究科精神医学部門
2横浜市立大学医学部精神医学教室
3横浜市立大学附属市民総合医療センター・精神医療センター
1Department of Psychiatry, Yokohama City University, Graduate School of Medical Sciences and School of Medicine, Yokohama, Japan
2Department of Psychiatry, Yokohama City University School of Medicine
3Yokohama City University Medical Center, Psychiatric Center
キーワード:
Postgraduate training
,
Psychiatric training
,
Psychiatry
,
Trainee
Keyword:
Postgraduate training
,
Psychiatric training
,
Psychiatry
,
Trainee
pp.975-980
発行日 2006年9月15日
Published Date 2006/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100311
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はじめに
2004(平成16)年4月から実施された,臨床研修必修化に伴い,研修医2年目に全研修医が最低1か月の精神科研修を受けることとなった。精神科が必修化として認められた背景には,社会からの要請を含めさまざまな要因があった。またその実現に向けては精神科七者懇談会など諸団体の努力によるところが大きい3)。
横浜市立大学医学部においては,インターン制度廃止直後から約35年間にわたって,いわゆるスーパーローテーション研修が実施され,2年間の研修期間を終えて,自らが目指す専門領域に進む(同時に入局する)研修制度が行われてきた。当精神医学教室においても,2年間の初期研修中に3か月間の精神科研修医を受け入れてきた。その大部分は研修後精神科医を目指し当教室に入局したが,精神科以外の専門領域に進んだ者も多い。私たちは,今回の精神科必修化に伴う研修医受け入れにおいて,準備会議を定期的に持ち,これまでの研修医受け入れの経験をふまえて新たに研修プログラムと指導方針を設定した1)。
本稿では2005(平成17)年度1年間の研修指導結果を振り返り,精神医学講座担当者会議の一員としての立場から,大学附属病院で精神科研修を受けることの利点と欠点を示し,問題点の解決と今後の方向性を考察した。
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