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私のカルテから
精神科入院中の統合失調症患者を対象にした乗馬療法の実践例
A Case Report of Hippotherapy for Schizophrenic Inpatients
内藤 智道
1
,
岩橋 和彦
2
,
太田 光明
3
Tomomichi NAITOH
1
,
Kazuhiko IWAHASHI
2
,
Mitsuaki OHTA
3
1折野病院
2麻布大学健康管理センター
3麻布大学獣医学部動物応用科学科動物人間関係学研究室
1Orino Hospital
2Health Administer Center, Azabu University
3School of Veterinary Medicine, Azabu University
pp.99-101
発行日 2005年1月15日
Published Date 2005/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405100177
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はじめに
動物介在療法(Animal Assisted Therapy;AAT)とは,動物を利用した身体医療,精神医療,リハビリテーションへの治療的介入である。欧米ではすでに古くから注目されており,問題行動やひきこもりのある子ども,痴呆患者,重症心身障害者,透析中の患者,また精神科入院中の思春期患者や統合失調症患者などへの有効性が報告されている1~4)。一方,わが国では一部の施設を除いてAATはほとんど実践されていない5)。
現在我々は,入院治療中の統合失調症患者に対して馬を用いたAATを,15か月にわたり継続している。今回その経過を報告する。
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