Japanese
English
綜説
心房細動の非薬物療法の進歩
Recent Progress in Non-pharmacological Treatment of Atrial Fibrillation
渡辺 一郎
1
Ichiro Watanabe
1
1日本大学医学部第二内科
1The Second Department of Medicine, Nihon University School of Medicine
pp.175-184
発行日 2002年2月15日
Published Date 2002/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902426
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はじめに
心房細動(Af)は高齢化するに従い増加する疾患であり,50〜59歳で0.5%,60〜65歳で2%,70〜75歳で5%,80〜89歳で10%にみられる1).非リウマチ性Afにおいても,血栓塞栓症の発生率はAfのない症例に比し5.6%倍高率であると報告されており2),さらに,死亡率も非Af症例に比して1.5〜1.9倍高率であると報告されている3)ことより,Afに対する治療が重要視されている.Afの治療は洞調律の維持,Af時の心室拍数の調節,および血栓塞栓症の予防を目的とするが,近年,Afに対する非薬物療法の進歩が著しいので,概説する.
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