Japanese
English
Bedside Teaching
経皮的気管切開術
Percutaneous Tracheostomy
青柳 光生
1
Mitsuo Aoyagi
1
1千葉県がんセンター手術管理部
1Division of Anesthesia & Critical Care Medicine, Chiba Cancer Center
pp.185-191
発行日 2002年2月15日
Published Date 2002/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902427
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はじめに
中長期にわたる気道確保術としての外科的気管切開術はほぼ100年前Chevalier Jacksonにより確立され,いまだgolden standardである.しかしながら,この10数年の間に経皮的気管切開術(percutaneous tracheostomy:PCT)が次々と開発され,そのメリットのゆえにICUを中心に用いられてきている.2000年3月に本邦における気管切開に関する全国調査を行った1).全国724科(ICU,外科,耳鼻科)において過去1年間に気管切開が10,290症例あり,そのうち11%が経皮的気管切開であった.経皮的気管切開術を採用している施設(146科)における気管切開術の38%は経皮的気管切開術に移行している.本邦においては本術式はまだ一般化はしていないが,今後かなりの普及が予測される.
本稿では,経皮的気管切開の種類,手術の実際とコツ,合併症,適応と禁忌などを紹介し,ベッドサイドの利便に供したい.
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