特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか
循環器疾患
心房粗動・心房細動
杉 薫
1
1東邦大学医療センター大橋病院循環器内科
pp.17-19
発行日 2006年11月30日
Published Date 2006/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101461
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心房細動および心房粗動は致死的な不整脈ではないが,これによる頻脈が持続すると心不全が生じやすく,60歳未満でも高血圧,糖尿病,心機能低下,一過性脳虚血発作や脳梗塞の既往のどれかがあれば,脳梗塞を発症しやすい.これらの危険因子のある例や60歳以上の心房細動例では,脳梗塞予防のためのワルファリンを服用し,INRを2.0前後に保つ.心拍数が130/分以上の例では,房室結節伝導を抑制して心拍数の調節を行う.
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