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特集 心房細動とQOL
運動療法とQOL
The Relationship between Exercise Therapy for Cardiovascular Disease and Quality of Life
野原 隆司
1
Ryuji Nohara
1
1田附興風会医学研究所北野病院
1Kitano Hospital The Tazuke Kofukai Medical Research Institute
pp.1157-1164
発行日 2001年12月15日
Published Date 2001/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902388
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運動療法は,今や心臓病患者の多くに対してごく普通に処方される治療法である.心不全状態で予後が悪く,運動耐容能の低下した者でも対象となる.運動療法は一般的に心筋梗塞,バイパス術後などにリハビリテーションのプログラムとして取り入れられるものである.このリハビリテーションは1)運動療法,2)病気に対する教育,3)心理,行動面への働きかけ,そして4)個々の生活,復職へのカウンセリングが主なものである.これはとりもなおさず,“肉体的,精神的あるいは社会的にできるだけ良好な状態”という健康の定義に戻すための必要な行動の総てなのである.このことは生活の質(QOL)を高め,元に戻すという本来のリハビリにとって,運動療法が極めて重要な位置にあることを示している.ここでは運動療法が持つQOLに対する効果について論じてみたい.
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