Japanese
English
特集 睡眠呼吸障害をめぐって
睡眠時無呼吸症候群の治療—手術療法および口腔内装具
Treatment of Sleep Apnea Syndrome:Surgical treatment and oral appliances
榊原 博樹
1
Hiroki Sakakibara
1
1藤田保健衛生大学医学部呼吸器内科・アレルギー科
1Division of Respiratory Medicine and Clinical Allergy, Fujita Health University School of Medicine
pp.1069-1077
発行日 2001年11月15日
Published Date 2001/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902376
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はじめに
今までの多くの報告には患者選択に少なからずバイアスが入り込んでいるものの,口蓋垂軟口蓋咽頭成形術(uvulopalatopharyngoplasty,UPPP)や口腔内装具が一部の閉塞型睡眠時無呼吸症候群(obstructive sleep apnea syndrome,OSAS)患者に有効であることは疑問の余地がない1,2).UPPPや口腔内装具が有効であるのは,OSAS患者の上気道やその周囲の解剖学的な構造に異常があり,それが手術や装具によって矯正されるためである.
以下にセファログラムの解析から明らかになったOSAS患者の頭蓋・顔面や上気道の形態異常に関してまとめ,ついで手術や口腔内装具の適応や有効性に関して述べる.
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