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特集 耐性菌呼吸器感染症の現状と治療
インフルエンザ菌,モラクセラ・カタラーリス感染症
Haemophilus influenzae and Moraxella catarrhalis
中森 祥隆
1
Yoshitaka Nakamori
1
1三宿病院呼吸器科
1Department of Respiratory Diseases, Mishuku Hospital
pp.761-769
発行日 2001年8月15日
Published Date 2001/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902330
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はじめに
インフルエンザ菌Haemophilus influenzae,肺炎球菌Streptococcus pneumoniaeやモラクセラ・カタラーリスMoraxella catarrhalisは呼吸器感染症の主要起炎菌である.最近,ペニシリン耐性肺炎球菌に代表される耐性菌の出現が話題になっている.耐性菌であっても病原性に変化なく呼吸器感染症を感受性菌と全く同じように引き起こしてくる.感染症は絶えず変貌しており,起炎菌に対する薬剤感受性も低下,耐性化の方向に変化することが多く,常に新しい感受性に注意を払い適切な抗菌薬を選択することが必要である
今回,呼吸器感染症起炎菌におけるインフルエンザ菌,モラクセラ・カタラーリスの頻度,両菌の耐性菌の頻度,機序および薬剤感受性,治療について,できる限り最近のデータを基に検討した.
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