Japanese
English
装置と方法
業務用金属検出装置の人工ペースメーカに及ぼす影響
Electromagnetic Interference of Implantable Cardiac Pacemakers by Metal Detector
田中 俊一郎
1
,
宮原 健吉
2
,
坂本 紘
3
,
金澤 正寿
4
,
前川 康敬
4
,
松本 浩
4
Shunichiro Tanaka
1
,
Kenkichi Miyahara
2
,
Hiroshi Sakamoto
3
,
Masao Kanazawa
4
,
Yasutaka Maekawa
4
,
Hiroshi Matsumoto
4
1鹿児島大学農学部農林工学講座
2医療法人新杏病院循環器内科
3鹿児島大学農学部家畜外科学専攻
4日新電子株式会社
1Chairs of Agricultural and Environmental Engineering, Department of Agriculture, Kagoshima University
2Division of Cardiology, Shinkyo Hospital
3Chairs of Veterinary Surgery, Department of Agriculture, Kagoshima University
4Nissin Electronics Co. Ltd.
pp.699-703
発行日 2001年7月15日
Published Date 2001/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902321
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
わが国においても携帯電話の普及に伴い,人工ペースメーカに対する電磁干渉(electromagneticinterference,EMI)が問題になったことは記憶に新しいところである.一方,1995年にわが国においても製造物責任法(いわゆるPL法)が施行されるようになったが,時を同じくして針などの危険性の高い金属が食品,衣類,寝具などに混入する事件が多発し社会問題となったため,金属探’知機と称する金属検出装置が急速に普及しはじめた.携帯電話の人工ペースメーカに対するEMIについては既に検討がなされ,22cm以上離すべきであるとの暫定ガイドラインが示された.しかしながら,前述の金属検出装置については厚生省から医薬品等安全情報が発行され,医療機関に対し注意を呼びかけてはいるが,未だ詳細なガイドラインなどは発表されていない.これらの事実に鑑み,われわれは金属検出装置が人工ペースメーカに影響を与えるか否か,与えるとすればそれは如何なる状況下で起こり得るかを検討した.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.