増刊号 診断基準とその使い方
II.呼吸器
17.睡眠時無呼吸症候群
成井 浩司
1
,
太田 保世
1
1東海大学医学部・第2内科
pp.1776-1777
発行日 1988年9月30日
Published Date 1988/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221891
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睡眠時無呼吸症候群は,睡眠中の生理的機能の総合的モニタリングを意味するポリソムノグラフィーに基づき診断される.ポリソムノグラフィーから睡眠中の呼吸循環機能や睡眠相など,様々な情報を捉えることができるが,現在用いられている睡眠時無呼吸症候群の診断基準では,睡眠時の無呼吸の出現頻度と出現様式が診断の決定因子となっている.しかしその研究の結果,無呼吸以外の睡眠時呼吸異常に伴う病態を捉える必要性や,睡眠時無呼吸症候群の診断に際し,加齢の影響を考慮する必要性などが理解されるようになってきた.本稿では,睡眠時無呼吸症候群の診断基準と診断方法,それらの方法が導入された経緯と問題点などについて述べる.
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