Japanese
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特集 Brugada症候群
Brugada症候群の臨床電気生理
Electrophysiologic Characteristics of the Brugada Syndrome
櫻田 春水
1
Harumizu Sakurada
1
1東京都立広尾病院循環器科
1Department of Cardiology, Tokyo Metropolitan Hiroo Hospital
pp.437-444
発行日 2001年5月15日
Published Date 2001/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902283
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はじめに
Brugada症候群の特徴は非発作時の12誘導心電図で右側胸部誘導(V1〜V3)のQRS終末がr’を呈し,続いてST上昇(Coved型もしくはSad—dle back型)がみられること,致死的な心室性不整脈である心室細動や多形性心室頻拍が生じやすいこと,明瞭な基礎心疾患が認められないことである.1992年のBrugadaらの報告1)以来注目され,心電図異常と不整脈が主病態であることから,電気生理学検討がなされるようになり,いくつかの特徴が明らかとなってきた.
未だ十分な結論が得られてはいないが,現時点でわかっている臨床電気生理学的特徴について,報告例に自験例を加えて紹介する.
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