Japanese
English
特集 Brugada症候群
Brugada症候群の治療
Therapy for the Brugada Syndrome
三田村 秀雄
1
,
三好 俊一郎
2
,
原 幹
2
,
栗田 康生
2
,
木下 正嘉
2
,
小川 聡
2
Hideo Mitamura
1
,
Shunichiro Miyoshi
2
,
Motoki Hara
2
,
Yasuo Kurita
2
,
Masayoshi Kinoshita
2
,
Satoshi Ogawa
2
1慶應義塾大学医学部心臓病先進治療学
2慶應義塾大学医学部心臓病先進治療学内科
1Institute for Advanced Cardiac Therapeutics, School of Medicine, Keio University
2Department of Internal Medicine, School of Medicine, Keio University
pp.445-450
発行日 2001年5月15日
Published Date 2001/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902284
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Brugada症候群の治療法は未だ確立されていない.この症候群が突然死を起こすことから,すでに心室細動(VF)になって蘇生された例や,失神を一度でも起こした例では,再発を防ぐための治療(secondary prevention)が極めて重要なことは言うまでもない.
しかし,その特徴的な心電図所見を示す例すべてが心室細動(VF)を起こすわけではないことから,未だ無症状の例に対して,果たして積極的な予防処置(primary prevention)を講ずるべきかについては議論のあるところである.そもそもこの症候群の原因,機序についても,現時点では残念ながら十分に解明されたとはいえない.しかし,この症候群の特殊性を理解することは,その治療を考えるうえでも極めて重要である.Brugada症候群における不整脈の治療法は,ほかの病態において出現する心室性不整脈の治療法と全く異なる.
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