Japanese
English
Bedside Teaching
感染性心内膜炎
Infective Endocarditis
野々山 勝人
1
Masato Nonoyama
1
1北里大学医学部感染症学
1Department of Infectious Diseases, School of Medicine, Kitasato University
pp.833-836
発行日 2000年8月15日
Published Date 2000/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902144
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はじめに
感染性心内膜炎(IE:Infective Endocarditis)は弁膜などの心内膜に感染巣を有し,菌体,フィブリン,血小板,炎症細胞からなる疣贅(vegeta—tion)を形成する感染症で敗血症を呈する.以前は先天性心疾患,リウマチ性心疾患,心臓手術後に罹患することが多かったが,医療技術の進んだ現在ではカテーテル留置に伴うものや,欧米では麻薬注射によるものが増加している.
一般的に発症後無治療だと6週間以内に死亡する急性と6週間以上症状の持続する亜急性とに分類される.最近では人工弁置換術後に発症するPVE(prosthetic valve endocarditis)とそうでないNVE(native valve endocarditis)に分類されることがある.
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