病気のはなし
感染性心内膜炎
小林 芳夫
1
1慶應義塾大学医学部中央臨床検査部
pp.892-894
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100130
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新しい知見
呼称の変遷:感染性心内膜炎(infective endocarditis,lE)は心内膜あるいは弁膜に疣贅と呼ばれる敗血巣を有し古くは亜急性細菌性心内膜炎と呼ばれた細菌感染症で図1に示したような呼称の変遷を遂げてきた.
診断:Von Reyn1)は本症に厳密な診断基準を提唱したがDurackは心エコー所見,主として経食道心エコー所見を加えた新たな診断基準Duke criteria(Duke基準)を提唱した2).これにより確実と診断される症例が増加した.表1に自験例を示した.
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