Bedside Teaching
Integrated Backscatter
伊藤 浩
1
Hiroshi Ito
1
1桜橋渡辺病院循環器内科
1Division of Cardiology, Sakurabashi-Watanabe Hospital
pp.707-712
発行日 2000年7月15日
Published Date 2000/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902125
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はじめに
超音波組織性状診断(ultrasonic tissue charac—terization)は超音波が組織を透過あるいは反射した際に受けた変化を解析して,組織の物理的あるいは生理的性質とその異常を検出する方法である.過去,様々な方法が提唱されてきたが,解析装置の特殊性から実施できる施設は限られていた.
最近,心筋由来の超音波後方散乱信号(inte—grated backscatter,IBS)をリアルタイムに画像構成できる装置が開発され,IBSをもとにした心筋組織性状診断の臨床応用が進んでいる.ここで,IBSは組織から後方に反射した超音波生信号(radiofrequency信号)の積分値であり,超音波反射強度を反映する.
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