特集 病院と家庭医療
【家庭医療クリニックと病院の連携例】
―亀田ファミリークリニック館山―Integrated Healthcare Networkにおける家庭医療クリニックの貢献とこれからの課題
岡田 唯男
1
1医療法人鉄蕉会 亀田ファミリークリニック館山
pp.897-901
発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101313
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家庭医療の重要な概念であるbiopsychosocial modelが提唱されて昨年で30年1),プライマリヘルスケアの概念が提唱されたアルマ・アタ宣言から今年で30年,そして来年,米国で家庭医療が1つの専門分野として誕生して40年になるが,ようやく,地域全体の健康度の上昇はプライマリ・ケアなくして成立せず,専門医が多すぎると医療費の高騰,地域格差の増大,全体的な死亡率の低下が起きるという確固たるエビデンスが示されてきている2,3).
医療法人鉄蕉会は2000年より家庭医療の実践と家庭医の育成に取り組んできたが,2006年より家庭医療単科のサテライトクリニック(亀田ファミリークリニック館山,以下,KFCT)を開設した.ここにその概要を解説する.なお,本稿における「家庭医」とは米国の家庭医療レジデンシープログラムと同等の研修を受けている後期研修医およびその指導に当たる指導医と定義する.
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