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綜説
慢性心不全の長期管理における選択的β1受容体作動薬の役割
The Role of β1-Receptor Selective Agonist in Long Term Control of Chronic Heart Failure
石出 猛史
1
Takeshi Ishide
1
,
Ahmmed Ally
2
1千葉大学医学部第3内科
2Physiology & Pharmacology, University of New England, College of Osteopathic Medicine
13rd Department of Internal Medicine, School of Medicine, Chiba University
pp.375-381
発行日 2000年4月15日
Published Date 2000/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902075
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慢性心不全治療の現況
慢性心不全の予後は,その重症度・基礎となる心疾患に影響されるだけではなく,合併症・他の臓器の予備能・年齢などによっても修飾される1).近年,慢性心不全に対する治療は,抗不整脈薬も含めた薬物療法のみならず,安定期には運動療法が2),また増悪時には血液灌流療法・補助循環装置を用いた治療3),外科的治療も行われている4).
臓器移植法が制定されたものの,今日に至るまでの実績から,現時点での本邦における心臓移植は,ほとんど治療方法の選択外にあるといってよいであろう.いずれにせよ,慢性心不全における薬物療法は,今日においても治療の中心的な役割りを担っている.
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