巻頭言
非侵襲的陽圧換気法(NPPV)の普及
鈴川 正之
1
1自治医科大学救急医学
pp.325
発行日 2000年4月15日
Published Date 2000/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902067
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われわれの救急部にNPPV用の換気装置が届いたのは7年前のことである.何回か試してみて患者さんに拒否されたため,器械は倉庫に追いやられてしまった.
それから2年して,肺気腫の80歳の女性Aさんが急性増悪で入院してきた.血液ガスの悪化がみられた場合には気管挿管と人工呼吸を行うこと,呼吸器からの離脱が困難になる場合があることを説明したが,挿管だけはしないで欲しいとの強い意向を逆に聞かされた.
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