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第7章 腎・泌尿器系に作用する薬剤
[腎疾患用剤]
Ca受容体作動薬
重松 隆
1
,
倭 正也
2
1地方独立行政法人りんくう総合医療センター 腎臓内科
2地方独立行政法人りんくう総合医療センター 総合内科・感染症内科
pp.949-954
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_949
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・Ca受容体作動薬は生体内に存在するCa受容体に作用し,その機能を変化させる薬剤の総称である.
・現在まで二つの経口薬(cinacalcet,evocalcet)と二つの経静脈内薬(etelcalcetide,upacicalcet)の計四つの薬剤が開発臨床応用されている.
・経口薬の適応症は,維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症や高カルシウム血症(副甲状腺がん,副甲状腺摘出術不能または術後再発の原発性副甲状腺機能亢進症によるもの),経静脈内薬の適応症は血液透析下の二次性副甲状腺機能亢進症である.
・PTH低下に伴う強力な骨吸収の結果による骨からのCa遊離低下に基づく低カルシウム血症に注意する.
© Nankodo Co., Ltd., 2023