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特集 循環器系薬剤の新しい視点—検証と展望
β受容体遮断薬
Beta-adrenergic Receptor Blockade Therapy: Evidence and perspectives update
清野 精彦
1
Yoshihiko Seino
1
1日本医科大学内科学第一講座
1First Department of Internal Medicine, Nippon Medical School
pp.139-146
発行日 2002年2月15日
Published Date 2002/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404902421
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β遮断薬は,種々の循環器疾患において臨床的有用性に関するエビデンスが集積され,高血圧治療,頻脈性不整脈治療,狭心症治療はもとより,脳卒中の予防,心筋梗塞治療(急性期および二次予防),心不全治療,周術期心事故予防などに必要不可欠な治療選択肢とされている.一方,β遮断薬治療においても性差,人種差・個体差(phar—macogenetics)が存在するとの報告や,副次的作用に関する知見も興味深い.本稿ではβ遮断薬治療のエビデンスを検証し,今後の課題と展望について述べたい.
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