Japanese
English
特集 急性心筋梗塞とその発症メカニズム
粥腫崩壊と血小板
Platelet and Atheroma Rupture
江藤 浩之
1
,
後藤 信哉
1
Koji Eto
1
,
Shinya Goto
1
1東海大学医学部循環器内科
1Department of Cardiology, School of Medicine, Tokai University
pp.779-787
発行日 1999年8月15日
Published Date 1999/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901943
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緒言
急性心筋梗塞が冠動脈の血栓性閉塞により惹起されることが明らかにされて久しい1).近年,血栓閉塞に至る最初のイベントとして冠動脈内の粥腫の崩壊が注目されている2,3).粥腫崩壊に引き続き,血管内皮下のコラーゲンなどの血栓性成分が血液中に曝露されることが血栓形成に直接の引き金と理解されるようになった.
本稿では粥腫崩壊から急性心筋梗塞の発症に至る過程における血小板の役割について解説する.
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