Japanese
English
綜説
周術期心臓死のリスク因子
Risk Factor of Perioperative Cardiac Death
外 須美夫
1
Sumio Hoka
1
1北里大学医学部麻酔科
1Department of Anesthesiology, School of Medicine, Kitasato University
pp.695-704
発行日 1999年7月15日
Published Date 1999/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901929
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
周術期には複数の多様な侵襲が患者に加わる.患者もまた複数の多様な疾患を持っている.手術中には大出血や反射や血流遮断が生じる.薬剤に対する過剰な反応が現れる.痛み,感染,気道閉塞,誤嚥,塞栓,栄養不全,脱水,貧血,呼吸不全やSIRSが生じうる.このような状況のなかで周術期心臓死のリスクは高まる.
本稿では,周術期心臓死のリスク因子を患者リスク因子と手術リスク因子の両側面から概説する.はじめに周術期心臓死の頻度を調べ,続いて術前のリスク因子,術中のリスク因子をまとめてみたい.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.