Japanese
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特集 呼吸循環系の順応と適応
心肺疾患患者での順応(馴化)現象
Acclimatization in Patients with Pulmonary and Cardiac Diseases
藤島 清太郎
1
,
山口 佳寿博
2
Seitaro Fujishima
1
,
Kazuhiro Yamaguchi
2
1慶應義塾大学医学部救急部
2慶應義塾大学内科
1Department of Emergency and Critical Care Medicine, School of Medicine, Keio University
2Department of Medicine, School of Medicine, Keio University
pp.965-970
発行日 1997年10月15日
Published Date 1997/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901567
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はじめに
本特集の他の章でも示されているごとく,健常人が長期的運動負荷や高地,高温などの環境変化に曝露された場合,変化に対応するために種々の生理的調節機構が作動する.心肺疾患患者は,正常環境下で安静にしている時でも恒常的な低酸素血症,低心拍出量に曝露されているわけであるから,運動や環境変化に曝露されると二重に負担がかかることになる.残念ながら純粋に心肺疾患患者やその動物実験モデルにより順応(馴化)現象を検討した論文が少ないため,本稿では健常者データからの推論も交えて心肺疾患患者の順応現象について検討を加えたい.
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