環境とからだ・10
適応と順応
永坂 鉄夫
1
1金沢大学医学部
pp.179-182
発行日 1975年2月1日
Published Date 1975/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661917189
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
環境生理学では,外界刺激をストレス,それによって引き起こされる内部環境の乱れをストレインという.ストレインと適応,あるいは順応は常に逆の相関があり,適応が進めばストレインは減る.適応生理学は,結局ストレスとストレインの研究ということになる.
身体がストレスにさらされると,生体機能は過渡的な変化を経て徐々に新しいレベルまで変化していく.それは,ストレスの影響を少なくし,それに耐えうる状態になることであって,生体の合目的な変化だといえる.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.