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特集 不整脈へのカテーテルアブレーション療法
WPW症候群へのカテーテルアブレーション法の適応と成績
Radiofrequency Catheter Ablation of Wolff Parkinson White Syndrome
青沼 和隆
1
Kazutaka Aonuma
1
1横須賀共済病院循環器内科
1Division of Cardiology, Yokosuka Kyosai Hospital
pp.1129-1135
発行日 1996年11月15日
Published Date 1996/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901362
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はじめに
副伝導路に対するカテーテルアブレーションの臨床応用は1982年のMoradyの直流通電法の報告に始まるが1),Barotraumaによる合併症の発生頻度が比較的高いこともあって,当初一般には普及しなかった.しかしながら,より安全に行いうる高周波をエネルギー源とした方法が導入され2),またアプローチ法(経心房中隔的あるいは経大動脈的)や,電極の面積を大きく(large tip)した先端の曲がりを操作可能(steerable)なカテーテルが開発されたことで3,4),本法の有効性は飛躍的に向上し,広く臨床で用いられるようになった5〜11).副伝導症候群のほとんどはKent束を介したものであり,これがWPW症候群と呼ばれる特徴的な心電図形態を示すものであるが,稀にはMahaim束と呼ばれる特殊なものも存在する.
今回はWPW症候群におけるKent束に対する高周波カテーテルアブレーション法について症例を交えて解説する.
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