Japanese
English
特集 手法が確立するまで—血液ガスと呼吸管理の領域から
経皮O2・CO2分圧電極
tcPO2 and tcPCO2
三嶋 理晃
1
Michiaki Mishima
1
1京都大学胸部疾患研究所臨床生理
1Department of Clinical Physiology, Chest Disease Research Institute, Kyoto University
pp.931-933
発行日 1996年9月15日
Published Date 1996/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901326
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
経皮O2・CO2電極による経皮O2・CO2分圧の測定は,経時的にかつ非侵襲的に記録ができ,皮膚への装着が簡単なことなど,従来“点”であった血液ガスの測定に大きな変化をもたらした.しかしながら成人に対しては,現在では臨床応用の多くの分野で,O2飽和度を測定するパラスオキシメーターや,呼気終末時CO2分圧測定にその主役の座を譲っている.その一方,新生児の集中治療管理に対しては,需要がますます高まりつつある.ここでは経皮O2・CO2分圧(tcPO2・tcPCO2)測定の原理・臨床応用の結果などをふまえながら,現在の状況に至った経緯を追ってみたい.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.