O2-CO2 diagram

O2-CO2 diagram

いとぐち

　1946年Fenn，Rahn and Otis^1）によって提案されたO₂-CO₂ Diagramは，肺胞気，肺毛細管血液ガス分圧，ガス交換率等肺内におけるガス交換の分析に有用であることが強調されたが，その後Riley and Cournandら^2）3）4）およびRahn^5）によって，肺胞気と換気量／血流量との関係の検索にまで進展し，1955年Rahn and Fennによって，"A graphical analysis of respiratory gas exchange，the O₂-CO₂ diagram"^6）としてまとめられた。

　ガス相および血液相のガス交換率Rの作成から始め，与えられた一定の組成の吸気ガス，および混合静脈血に対する肺胞気O₂，CO₂分圧およびこれと平衝状態にある血液相のO₂，CO₂含量の決定，またこの肺胞気分圧を直接規定する換気量／血液量比の関係等を，煩雑な計算によらずにグラフを使用して簡単に解決しようという目的で作成されたものである。日常遭遇する肺内ガス交換に関する問題の解決に有効にして便利なものである。