最近の検査技術
経皮酸素分圧測定装置
井村 総一
1
1日本大学小児科
pp.411-417
発行日 1979年5月1日
Published Date 1979/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201844
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近年,動脈血酸素分圧(PaO2)を採血せずに皮膚に留置した電極によって,経皮的に測定する技術が西独のHuchら1,2)によって開発され,非侵襲的に連続的にリアルタイムのPO2(経皮酸素分圧,tcPO2)を測定することが可能となった.これによって従来の採血による"点"での測定から"線"での測定が可能となったわけで,新生児の酸素治療に果たす役割は大きい.
筆者は1974年以来,Roche社の装置を用いて,その臨床使用上の問題を検討しているので3〜5),本稿ではこれを中心に解説することにする.
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