特集 喘嗚がある患者に出会ったら―病態をカテゴライズして診断する
[Chapter 5] アレルギー/膠原病と喘鳴
[Topics] はじめてのピークフローメーター
放生 雅章
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1国立国際医療研究センター病院 呼吸器内科
pp.1161-1161
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_1161
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気管支喘息の臨床症状の最も重要な特徴として,その変動性,とくに日内変動性があげられる.夜間から早朝にかけての喘鳴・呼吸困難・咳嗽の増悪は,血漿中コルチゾール・エピネフリンの減少やヒスタミンの増加などホルモンの変動,副交感神経系の亢進など多くの要因により起こる.夜間覚醒にまで至ればどの患者もこの症状の変化を認識できるが,喘息患者は実際に夜間の増悪を経験していても,それを医師に報告するのは半数程度に留まるとの報告もあり,客観的な指標が必要となる.
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