Japanese
English
解説
テオフィリンの呼吸系への作用
Effects of Theophylline on Respiratory System
武藤 敬
1
,
堀江 孝至
1
Takashi Mutoh
1
,
Takashi Horie
1
1日本大学医学部第一内科
1Department of First Internal Medicine, School of Medicine, Nihon University
pp.1165-1172
発行日 1992年12月15日
Published Date 1992/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900583
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はじめに
テオフィリン(ジメチルキサン,商品名にテオドール,テオロング,スロービッドなど)はカフェインなどとともに,メチルキサンチン誘導体の一種である.アミノフィリン(商品名ネオフィリン)はテオフィリンとエチレンジアミンからなり,テオフィリン含有率は約80%である.その主な薬理作用は表11)に示したが,必然的に呼吸器科領域では気管支喘息,ならびに肺気腫や慢性気管支炎などの慢性閉塞性肺疾患(COPD)を主な治療対象として,古くから用いられている.
本稿ではテオフィリンの気管支拡張作用をはじめとする多システムへの薬効およびその機序に関して臨床的な報告を中心にしてまとめ,さらにテオフィリン治療の実際についても解説した.
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