Japanese
English
綜説
抗不整脈薬の選び方
Selection of Antiarrhythmic Drugs
早川 弘一
1
,
新 博次
1
Hirokazu Hayakawa
1
,
Hirotsugu Atarashi
1
1日本医科大学第一内科
1First Department of Internal Medicine, Nippon Medical School
pp.1157-1163
発行日 1992年12月15日
Published Date 1992/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900582
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薬剤選択のために必要な情報
1.抗不整脈薬のプロフィールの理解
抗不整脈薬の選択に際しては,各薬剤の薬理学的,電気生理学的特徴,副作用などのプロフィール,あるいは分類における位置づけをまず知っておく必要がある.
現在,一般的に用いられている抗不整脈薬は,Vaughan Williamsの分類1)によりClass Ⅰ〜Ⅳの4群に大別される.Class Ⅰは頻脈性不整脈のみに適用される真の意味での抗不整脈薬である。Naチャネル抑制による伝導抑制を主作用とし頻脈性不整脈を抑制する効果を有する.活動電位持続時間に及ぼす作用から更にa,b,cの3群に細分される(表1).すなわち,Iaは活動電位持続時間を延長し,Ibは短縮し,Icは変化を及ぼさない.
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