Japanese
English
特集 慢性心不全治療の新しい可能性を探る
抗不整脈薬
Antiarrhythmic Therapy in Congestive Heart Failure
吉川 勉
1
,
馬場 彰泰
1
Tsutomu Yoshikawa
1
,
Akiyasu Baba
1
1慶應義塾大学医学部呼吸循環器内科
1Cardiopulmonary Division, Department of Medicine, Keio University School of Medicine
pp.49-55
発行日 1999年1月15日
Published Date 1999/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404901829
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はじめに
心不全患者の死因の30〜70%は突然死である.突然死の原因のなかでも重症心室性不整脈に対する対策は重要である.特に心機能低下が比較的軽度な症例では突然死の死因に占める割合が大きいので,突然死ハイリスク患者の同定と確実な治療が必要とされる.このような現況に反して心不全患者の抗不整脈薬治療はむしろ予後を悪化させる可能性が示されている.
本稿では心不全患者の心室性不整脈の発生の素地について述べた後,不整脈治療の現況と問題点についてまとめる.
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