Japanese
English
特集 PSV(Pressure Support Ventilation)
PSVを行う人工呼吸器
Ventilators which are designed for Pressure Support Ventilation
磨田 裕
1
Yutaka Usuda
1
1横浜市立大学医学部附属病院ICU
1Intensive Care Unit, Yokohama City University Hospital
pp.859-864
発行日 1992年9月15日
Published Date 1992/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900534
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はじめに
Pressure support ventilation(PSV)を行う装置,すなわち人工呼吸器としては,現在多くの機種が市販されている.しかし,以下に述べるように機種間で多少の違いがみられる.さて,PSVは自発呼吸に同調させて患者の吸気を補助するものである.したがって,患者吸気の開始を認識して吸気気流を発生し,あらかじめ設定したpressure support(PS)の気道内圧を維持し,ある点で吸気を終了するというように動作する.これらの動作メカニズム,制御方法などについては各機種間で違いがある.PSVは,通常Synchronized Intermittent Mandatory Ventilation(SIMV)やPositive End-Expiratory Pressure(PEEP),Continuous Positive Airway Pressure(CPAP)と組み合わせて施行される.また,全ての呼吸がPSVによるものであるときには,吸気の開始が自発呼吸によるトリガーによって開始されるので,自発呼吸が停止すると,そのまま無呼吸になってしまう.そこで,自発呼吸が停止したときに自動的に強制換気が開始されるようになっている機種もあり,一般に,これはバックアップ換気と呼ばれている.PSVを行える人工呼吸器は,表1のように20種類以上もあるが,以下に,PSVの問題点やいくつかの機種の特徴について述べる.
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