Japanese
English
綜説
膠原病の肺血管病変
Pulmonary Vascular Changes in the Collagen Vascular Diseases
岸田 由起子
1
,
細田 泰弘
1
Yukiko Kishida
1
,
Yasuhiro Hosoda
1
1慶応義塾大学医学部病理学
1Department of Pathology, Keio University School of Medicine
pp.952-959
発行日 1991年10月15日
Published Date 1991/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900354
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肺病変の合併は膠原病においてしばしば観察されるが,その性質,程度,分布等はきわめて多種多彩である.Askinによれば,間質性肺炎/肺線維症や胸膜炎などは膠原病性疾患に共通してみられることの多い病変であり,一方,肺高血圧症や肺の血管炎は比較的まれな群にいれられている1)(表1).しかし,膠原病において,肺高血圧症の合併はいうまでもなく,予後を論じる上で非常に重要なものであり,肺血管病変は肺高血圧症と関係する病変として重要と考えられる.以下,主だった膠原病性疾患においてみられる血管病変について肺血管病変を主体に述べていきたい.
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