Japanese
English
装置と方法
上大静脈血流波形に対する呼吸の影響
Respiratory Influence on Superior Vena Caval Blood Flow Patterns
木村 豊
1
,
小原 紀美子
1
,
木野内 喬
1
,
吉田 秀夫
2
,
宿谷 正毅
2
,
道場 信孝
2
Yutaka Kimura
1
,
Kimiko Obara
1
,
Takashi Kinouchi
1
,
Hideo Yoshida
2
,
Masaki Shukuya
2
,
Nobutaka Doba
2
1帝京大学医学部附属市原病院中央検査部
2帝京大学医学部第三内科市原病院
1Clinical Central Laboratory, Teikyo University School of Medicine, Ichihara Hospital
2The Third Department of Internal Medicine, Teikyo University School of Medicine, Ichihara Hospital
pp.661-663
発行日 1991年7月15日
Published Date 1991/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900308
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
超音波パルスドプラー法による上大静脈(Superior Vena Cava:SVC)血流波形はCohenら1)により報告されて以来,右心系のポンプ機能を反映する指標として心タンポナーデ2),先天性心疾患3)などについて多くの興味ある臨床報告がなされており,われわれも心室中隔を含んだ心筋梗塞4)や中隔肥大5)において,右室コンプライアンスの低下を示唆する波形の変化について報告してきた.しかし低圧系においては,呼吸,体位などの諸条件で血行動態が大きく影響されるため,再現性のある良好な血流波形を記録するためには,記録上,一定の条件を決めておく必要がある。これまでに体位6)やsample position7)の波形に及ぼす影響は報告されているが,呼吸の影響については十分に検討されていない.今回は記録および計測上の基準を定める目的で,SVC血流波形に及ぼす呼吸の影響について検討した.
Copyright © 1991, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.