Japanese
English
装置と方法
パーソナルコンピュータによる睡眠ポリグラフィー記録・解析システム
A Recording and Analyzing System of Polysomnography using Personal Computer
金 英道
1
,
数川 悟
1
,
倉知 正佳
1
,
堀田 素志
2
,
松浦 弘毅
2
Young-do Kim
1
,
Satoru Kazukawa
1
,
Masayoshi Kurachi
1
,
Motoshi Horita
2
,
Kohki Matsuura
2
1富山医科薬科大学付属病院神経科精神科
2金沢大学工学部電気・情報工学科
1Department of Neuropsychiatry, Toyama Medical and Pharmaceutical University
2Department of Electrical and Computer Engineering, Faculty of Technology, Kanazawa University
pp.251-254
発行日 1991年3月15日
Published Date 1991/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900239
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睡眠時無呼吸の研究は,原因やそれに伴う合併症のため,精神神経科,神経内科,内科,耳鼻科などの多方面にわたる領域でなされる学際的なものとなっている.睡眠時無呼吸の診断には,睡眠ポリグラフィー(polysomnography,以下PSGと略す)検査が施行されている.しかし,PSG記録には,終夜にわたるWa-tchingが必要であり,解析には睡眠脳波に関する知識が要求され,多大な時間を費やすため,PSGを施行できる施設は限られている.このため,簡便なスクリーニング検査が多く発表1-3)されているが,睡眠時無呼吸の重篤度の判定には,無呼吸指数の算定が必要であり4),それには脳波で示された睡眠時間の評価が不可欠である.さらに無呼吸の型判定や無呼吸による心電図変化,脳波変化などの病態を知る上でPSGは重要である.
我々は,以前よりパーソナルコンピュータを用いて,膨大なPSGのデータを解析処理するシステムを報告している5,6).このシステムに加えて,PSG記録の労力を軽減しうる記録システムも開発し,PSG記録,解析に伴う問題点を解消することが可能になったので,報告する.
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