Japanese
English
特集 肺疾患の検査の読みと実病変
TBLB
Transbronchial Lung Biopsy
泉 孝英
1
,
北市 正則
1
Takateru Izumi
1
,
Masanori Kitaichi
1
1京都大学胸部疾患研究所第2内科
1The Second Department of Medicine, Chest Disease Research Institute, Kyoto University
pp.23-27
発行日 1991年1月15日
Published Date 1991/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900202
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はじめに
肺生検の目的とするところは,言うまでもなく正確な診断と的確な治療方針の確立のためである.
第2次世界大戦前後までは,わが国だけでなく欧米においても“呼吸器疾患=肺炎・結核を中心とする感染症の時代”であったと言える.このような時代には診断・治療にあたって何よりも重要なことは起炎菌の検出・同定であった.戦後,感染症の激減とともに肺癌,閉塞性肺疾患,間質性肺疾患と呼吸器科領域における対象疾患が広がるとともに,診断・治療にあたって病理組織所見の要求される疾患,肺生検の必要な疾患が増加してきた,欧米では50年代,わが国では60年代後半以降のことである.
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