Clinical topics
経気管支肺生検(TBLB)
倉島 篤行
1
Atsuyuki KURASHIMA
1
1大田病院・呼吸器科
pp.826-827
発行日 1981年5月10日
Published Date 1981/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217174
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近年,肺疾患診療領域で経気管支肺生検(Trans-bronchial Lung Biopsy:TBLB)が有力な診断手技のひとつとして注目され,とくに従来から診断困難であったびまん性肺疾患においては,TBLBが,open lung biopsyにとってかわったといっても過言ではない.経気道的に末梢肺組織を採取すること自体は,すでに硬性気管支鏡時代から試みられ,また,メトラ気管支造影用カテーテルを通じての肺生検も行われているが,flexible fiberopticbronchoscopyを用いての方法が急速に普及したのは,操作が比較的容易で侵襲が少ないこと,気道粘膜病変の観察,生検も同時に行いえ,その柔軟性から鉗子を確実に目的部位へ挿入しうることなどの利点からと思われる.
以下,筆者の行っている方法を紹介する.
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