Japanese
English
特集 胸痛の全体像を知る
解離性大動脈瘤
Dissecting Aneurysm
安達 秀雄
1
Hideo Adachi
1
1自治医科大学大宮医療センター心臓血管外科
pp.680-681
発行日 1992年8月15日
Published Date 1992/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900532
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- Abstract 文献概要
・突然の胸背部痛が出現し,心電図検査で虚血所見に乏しければ急性解離を疑う.
・急性大動脈解離(→1)の典型的な初発症状は「突然に生ずる激烈な胸痛および背部痛」である.痛みは激烈で「死の予感を伴う」ことも多い.
・随伴症状として,四肢の脈拍の低下,左右差(50%),意識障害(10%),腎不全(10%),脊髄麻痺(5%),冠動脈閉塞(5%)がある.
・激しい前胸部痛,背部痛があるにもかかわらず心電図所見に乏しく,胸部X線検査で縦隔陰影の拡大があれば本症を疑う.心エコー検査,造影CT検査で大動脈内にフラップ(剥離内膜)を認めれば,診断は確定する.
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